愛の森コラム
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2024年07月01日(月)

はて?

 ひとの顔を覚えるのが苦手で、映画やテレビに出てくる俳優さんも顔と名前が一致する方が少ない私ですが、伊藤沙莉さんは、以前から注目している数少ないおひとり。そんな彼女が、朝から、「はて?」と首をかしげているのが結構面白い朝の連ドラ。

 モデルとなった方が実際に「はて?」と仰っていたのかどうかはさておき、法曹というとっつきにくい分野の課題を明らかにして、それを解決していく、ということをドラマのなかでやるための演出としては、とても気が利いているなあ、と思って感心しています。

 

 さて、翻って我が愛の森学園。先日もこのコーナーでご紹介したとおり、今年になって、新人さんが我が学園としては大変多く入職しました。ようやく先輩職員が一緒の夜勤なども卒業し、業務の流れなどがひととおり頭に入って「独り立ち」しつつある昨今、色々「はて?」と思うこともあるようです。なんでこの業務はこういうやり方・ルールなんだろう?、あるいはこうした方が効率的なのでは?、などなど。

 まだまだ新人さんなのでそれらのやり方やルールに込められた「意味や意義」を十分に体得できていない部分はあるかもしれません。一方、その逆に、学園のやり方やルールが漫然化‣陳腐化しており、本当は見直した方がよい状態になっているのかもしれません。

 

 それらは個別に検証していく必要がありますが、少なくともそういったことを発信しやすい職場、また、それを職場や先輩が受け止め、案件によって、丁寧な説明をしたり、見直しをしたり、ということが弾力的にできる職場でありたいと思います。

 ストレスなく発信できるたくさんの「はて?」が、職員間のコミュニケーション充実や職場の活性化を生み、利用者さんの生活の質の向上や、業務改善などに繋がっていけば、と思う今日この頃です。              [國分 隆之]

2024/07/01 10:48 | 理事長のコラム

2024年06月03日(月)

感染症対策見直しに悩む

 愛の森学園の感染症対策は、案件により嘱託医の先生等のご指導・ご教示を受けつつ、関係役職員により構成される衛生委員会で議論を重ね、決定・推進されます。

 新型コロナ対策についていえば、国内発生第1例の直後にまとめた初期対策に始まり、デルタ株が猛威を振るった令和3年秋から冬にかけての最も厳格な対策を頂点に、直近では、昨年5月の5類移行に伴って対策を緩和し、昨秋にも若干の見直しを行って現在に至っています。

 5類移行から1年余が経過した現在、コロナを侮ってはいけないものの、昨今の市中感染状況や現在のウイルスの毒性などに鑑みれば、そろそろ、もう一段の見直しを行い、感染症対策が生活の質に影響を与えている部分については是正したいところでもあります。

 生活の質に大きな影響を与える感染症対策の主なものといえば、面会制限とマスク装着などが挙げられると思いますが、我が学園では、デルタ株最盛期以外は、ほぼ、家族等との面会制限は行いませんでした。一方のマスクは、現在も、職員に業務従事中の装着義務を課しています。

 不織布マスクの適切な装着は、100%の感染症対策がないなか、一定の効果があるものとして推進されてきましたが、一方で、一部の自閉症の方々における感覚処理に影響があったり、口元を含む表情の確認による円滑なコミュニケーションに難が生じたり、と、利用者さんの生活の質に直結する課題が多いのも事実です。

 安全安心第一は勿論ですが、それによる生活の質の低下についてもきちんと議論をし、「注意深くしながら過ごす平時」の対策がまとめられないか、と思案している昨今です。       [國分 隆之]

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2024/06/03 13:28 | 理事長のコラム

2024年05月01日(水)

5年目に思うこと

今上陛下のご即位から今日(5月1日)で5年、という報道に接し、改めてときの経つのは早いものだと思いました。令和ももう6年です。私事ながら、ご縁あって当法人の仕事をさせていただくようになったのは令和元年の秋ですので、5年目ということになります。

 利用者さんの高齢化や施設の老朽化、感染症対策を含むそのときどきの課題など、役職員の皆さんとのコミュニケーションを極力密にして取り組んできたつもりですが、一方で課題を並べれば少なくないのも事実です。とはいえ、焦ってもいけませんし、小さな法人ということもあり、そのマネジメントは常に勉強だな、というのが実感です。

 学園本体施設の改築に向けての検討などといった中長期的な課題から、日々の生活に関する身近な課題まで、無理なく着実に解決していけるような法人運営を引き続き心掛けていきたいと思う今日このごろです。              [國分 隆之]

2024/05/01 15:37 | 理事長のコラム

2024年04月02日(火)

山本五十六と働き方改革

「昭和系」(笑)の方とそれ以降の方との大きな違いとして各職場でよく語られることの一つに、若手・新人の研修や育成方法に関する考え方の大きな違い、があります。

 「昭和系」の典型は、「(先輩の)背中を見て覚えろ」、「(技術・スキルは)先輩から盗め」…。

 さて、いきなりタイトルにご登場の山本五十六連合艦隊司令長官は明治生まれ‼ですが(知らない若手はウィキペディア等で調べてね)、曰く…。

 

 「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」

 

 (福)愛の森は小さな法人でもあり、常勤職員さんの入職はこのところ毎年1名程度で推移しておりましたが、年明けから今春にかけて、5名前後の方が入職してくださいつつあります。年齢、経験も様々な方々に対し、大企業のような体系だった研修が組めない当法人では、上司や先輩が、OJTという形で仕事のやり方を伝授していきます。

 新人さんには積極的に先輩の「背中」を見てよい仕事ぶりであれば「盗んで」ほしいですし、また、経験者におかれては、私たちのやり方に違和感があれば遠慮なく提起・提案をしてほしいと思います。

 その一方で、(筆者も含め)上司や先輩は、新人さんが、1日も早く利用者さんや職場に馴染めるよう、明治の先人の言葉を常に頭に置きながら丁寧な対応に徹し、令和の職場を明るく働き甲斐のあるものとしていかなければなりません。

新たな年度の開始に際し、新人歓迎の心からの気持ちと職員育成への決意を込めて…。         [國分 隆之]

 

追伸

「やってみせ」には「続編」があります。職場の先輩方には、是非、あわせて実践を!

② 「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」

③ 「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

2024/04/02 08:51 | 理事長のコラム

2024年03月01日(金)

仕込みの時期としての2月

プロ野球のオープン戦が始まったようで、海の向こうで大谷翔平選手がドジャース選手としての初試合でホームランを打った模様などを横目で見つつ、もちのき3月号の最終編集作業をしているところです。

 日本のプロ野球のキャンプ入りは昔から2月1日が解禁日だったように思いますが、思えば、2月というのはあまり行事がないように見えて(実際、もちのき3月号のネタ探しは、例年結構悩みます(汗)、実は、新年度に向けての準備の月なのかな、と、今さらながらふと思いました。

 愛の森でも、役職員それぞれの立場で、来年度に向けての準備が始まっています。私の立場では、役員会等に提出する事業計画などの取りまとめや、後援会とのご相談などがあります。

 その仕込みに当たっては、今年度の取組みの反省点について現場の職員などの意見も聞き、また、役員等の皆さんの日頃からのご指導・ご示唆も踏まえたうえで、利用者さんの平穏な、よりよい日常に向けた取組みを進めていきたいと思う今日この頃です。

[國分 隆之]

2024/03/01 08:50 | 理事長のコラム

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