オリンピック・パラリンピックまであと1年を切った。先日の観戦チケット当落では悲喜交々あったようだが、利用者さんはペットボトルの賞味期限の日付に「2020年」と書いてあるのを見つけて、「これオリンピックの年なんだよね!」と話しかけて下さる。
利用者さんに、オリンピック・パラリンピックについて聞いてみた。オリンピックについては「知ってる」と答える方が多い。「金メダル」との答えや、中にはしっかり「パラリンピック」とも答えて下さる方がいる。何が観たいかを尋ねると、「マラソン」「走るの」と、思いがけず陸上が人気のようだ。前回東京で開催された1964年生まれの方にも聞いてみたところ、「テレビで観る」となんとも現実的な答えが返ってきた。 テレビでの特集、そこかしこで見る「東京2020」の文字、やはり報道の力は大きいようで、利用者さんの中にも東京開催はどことなく感じられているようだ。開催への賛否はあったものの、いよいよに近づいてくると少しずつ盛り上がりを見せている。
利用者さんにも世界のトップレベルを生で観てもらい、その反応をみてみたいなと思いつつ、チケットは当然、ない。 利用者さんの言う通り、テレビで観るのが一番なのかもしれない。でも、少しでも現実のものとして感じてもらいたい。何か参加出来ることはないだろうか、と考えていたところ、聖火ランナーの募集を思った。厚木市も走る聖火ランナーは、一人200mだそうだ。最近とみに歩くことを面倒がる方が増えているが、テンションの上がる祝祭ならば、200mなら走って(歩いて?)くれるのではな・・・と、利用者さんに聞いてみた。皆さん「行く」との返事は下さるものの、まるで買い物に行くかのような、どこか現実離れした回答。もう少し皆さんにプレゼンテーションをして募ったら、誰か希望してくれるのかな。
そんな事を考えつつも、特に行動していないので、自分自身東京開催への現実感は薄い。先日行われた東京都内の大規模交通規制のニュースをみても、「この期間は東京には行かない方がいいなぁ」なんて思ってしまう。しかし各市区町村、開催に向けた事業が行われている。厚木市はニュージーランドのホストタウンとなっているので、大会に向けた体験ブースなども作られているらしい。
日常にばかり目を向けてしまいがちだが、またとない、せっかくの東京大会。あと1年、お祭り心をどこかにおいて、利用者さんと一緒に楽しんで待つ時間を創りたい。そうした事から経験値を重ねて、楽しんでやりたい事を見つけていけるようにするのが理想的だなぁと、机上の空論…にならないように、取り組んでいきたいところ。
職員 O
2019/08/01 09:00 | 職員のコラム