行政によるサービス決定(措置制度)ではなく、利用者さんによる意思決定と契約を基本として制度が組み立てられている現行の障害者総合支援制度では、利用者さんの意思決定をサポートするご家族が高齢化するなか、将来を見据え、どのように利用者さんの日常の見守りや各種契約などをサポートするか(身上監護)、そして財産管理をしていくか、は大きな課題です。
今般、入所利用者さんの家族会より、学園との共催で勉強会の開催を、とのご提案をいただき、過去に学園利用者さんの成年後見人もされ、社会福祉士等の各種関連資格もお持ちの当法人畑武子理事を講師にお招きし、家族会対象、職員対象、の講義を行っていただきました。
制度の基本から、畑理事が実際に取り組まれた事例の解説まで、複雑な制度をわかりやすくご説明いただいた90分、各勉強会とも、普段より多くの出席者によりたくさんの質問も出て、関心の高さをうかがわせました。
近隣施設より利用者さんの平均年齢が若干低めの我が学園ですが、今後、成年後見制度のニーズは増えていくものと見込まれます。ご家族、職員、それぞれの立場で制度を正しく理解し、利用者さんの生活が安心‣安定したものとして継続できるよう、法人としても関連する取組みを継続して参ります。[遠藤 岳洋 國分隆之]