このタイトルでピンっ!とくる世代は今月の筆者と同世代と想像させて頂く。
30年ほど前にプリンセスプリンセスが発売したシングルでしたね。
今年の夏は異常とも言える酷暑となった。例年にない梅雨明けの早さと、7月中から猛暑日が常連になるなど、記録的な暑さが続いた。
テレビの天気予報では、連日熱中症警戒予報も合わせてお知らせしてくれる。屋外での活動に対し、「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」が主なランクとなる。中でも「危険」と予報される日が今年は多く見られたであろう。しかし、恒例の夏の行事は、暑さに配慮をしつつも必ず実行される。その一つが夏の全国高校野球選手権大会だ。7月からの都道府県大会から始まり、暑さのピークとなる8月上旬から甲子園大会が開催される。特に神奈川県は学校数も多いことから、県内の主要球場にて過密スケジュールで熱戦が繰り広げられる。私自身野球はできないが観戦が大好きな為、アイフォンでトーナメント表を確認しながら休日に近隣球場で、必死に頑張る高校球児を応援するのが夏の楽しみの一つである。ところが、事前の天気予報を見ると熱中症ランクが「危険」(原則屋外での活動は中止)となることもしばしば。これを見ていつも思うのは、試合が暑さの為に中止や延期になることが無いということである。私もしっかり暑さ対策を施し球場に足を運ぶのであるがそれでもかなり暑い。とりわけグラウンドレベルの球児たちの体感温度は計り知れないと容易に想像するのである。ここ近年の光景としては、試合中に脱水によるものと思われる筋肉の痙攣(つる)がよく見られ、味方ベンチ敵ベンチ両軍から控えの選手が水分を持って飛び出てくる。そりゃそーなるよなと思いつつも試合は一時的な中断の後に再開される。天気予報の熱中症警戒予報に意味があるのかと疑問を抱きつつも、夏の風物詩でもあり高野連の諸事情等、夏の暑さを避けたスケジュールの組み直しは当分行われないであろう。汗水流し最後の夏に情熱をかける高校球児が、熱中症などによる事故が起きないことを願いつつ、自分も汗を流し球児と一緒に暑さを共感するのである。県代表の横浜・慶應は早くに散りながらも、準優勝の金足農業の大フィーバーで幕を閉じた、100回記念大会に相応しい夏の甲子園であった。
こちらもやはり夏の恒例行事?でもある日テレ系の24時間テレビが先日放映され、芸人の「みやぞん」が初のトライアスロン方式のチャリティマラソンに挑み、見事放送時間内での感動的なゴールを果たした。しかしネット上に踊った評価は「意味がわからない」「暑さの中で危険な行為」「事故があったらどうする」等、暑さ・企画・目的に対する批判が多く、感動と評するコメントはごく少数であった。武道館がゴールである以上、アスファルトの照返し地獄が待ち受ける都内をマラソンで走破するのは、確かに危険な行為かもしれない。残暑と呼ぶにも「みやぞん」が走った当日は桁違いの暑さであった。世論の評価で24時間テレビの風物詩?のチャリティマラソンは企画変更を余儀なくされるのであろうか・・・
兎にも角にも、世界でいちばん熱い(暑い)夏ではあったが、愛の森学園の利用者さんは適度にコントロールされた空調完備のもと、大きな体調異変もなく元気に乗り切ることができた。暑さには慣れも必要と思いつつも、無理をさせられないのが施設の実情であろう。もう少し涼しくなったら、初秋の風に吹かれながらの散策日課を再開させたい。
愛の森学園 職員・E