[看取り] 利用者さん、そして我々自身の将来を考える研修となりました:6月24日(水)
約40年前、若い利用者さんばかりでスタートした愛の森学園。近隣施設ほど高齢化は進んでいませんが、それでも平均年齢が50歳を超えるに至りました。親御さんも総体として徐々に来園頻度が減り、後見人選任という話題も珍しくなくなっております。また、昨年、開所以来の入所利用者さんが急な病を得て旅立たれる、といったこともあり、「高齢社会」をひしひしと感じる昨今、昨年度、おふたりの役員を講師に招き 「死生観」をテーマとした研修会 を行いました。
今回は、そういった流れのなかでの第二弾の研修会です。
地域連携推進会議等を通じ普段からお付き合いのある近隣の特別養護老人ホーム「第二森の里」施設長さんのお取計らいで、医務主任を務めておられる看護師の芦田美幸先生を講師としてお招きし、「看取り」をテーマにお話をいただきました。
冒頭、まずは、「看取りケア」と「ターミナルケア」の違いから…。終末期のイメージがない私たちにとっては大変に新鮮なことでしたが、「看取り」とは、医療技術を駆使し延命措置を講じるということとは正反対の概念であり、旅立ちが近い方のご様子をありのままに受入れ、身体的・精神的苦痛を和らげるとともに、最期のときを迎えるまで尊厳ある生活を送っていただけるよう支援することである、といったことを学びました。また、どんな人にも必ず訪れる「終焉」を決してネガティブに捉えず、人として自然なプロセスであること、それを受け入れたうえで、全人格的なケアを行っていくこと、について実際に、ホームで看取られた方の実例なども交えながらわかりやすくお話していただきました。
特に印象に残ったのは、ご本人の意思を最大限尊重することが何よりも重要であること、そしてご家族への配慮、さらにはホームの仲間、職員とともに一緒にすごす最後の時間を大切にすること、などへのゆるぎない思いです。コロナ禍にあって「面会謝絶」とする病院・施設が多いなか、感染防御を徹底したうえで入居者さんとご家族との面会は絶やさなかった、というお話も、デルタ株全盛時の一部期間を除き、面会や外出を継続した私たちにとって大変響くものがありました。「最後まで、その人らしさや当たり前の暮らしを尊重する!」、「「死」は日常生活の延長線上にあり、決して特別なことではない!」…。いずれも非常に心に残るお話でした。
高齢者施設と違い、私たちの学園が利用者さんの人生の最終章にどこまで寄り添えるのか、については現時点では未知数です。まずは、利用者さんひとりひとりの「今」の「尊厳」を大切にしつつ、今後のことも少しずつ考え、できることから実践していきたいと思った次第です。