愛の森コラム
[1]   2   3   >>   
2024年09月02日(月)

台風10号の被害に見舞われている方々に、心よりお見舞い申し上げます

本稿作成時点(8月31日(土))において、まだ、台風10号は日本列島を縦断中であり、被害が極力少なくすむことを祈るばかりです。

 (福)愛の森の運営する諸施設等が所在する厚木市では、29日(木)の夕方あたりから雨が強くなり、一晩降り続いた結果、行政による避難情報等が発令されるに至りました。

 このため、30日(金)は早朝から、各運営施設と連絡をとりつつ、状況の把握‣共有につとめ、対応を行っていきました。

 運営するグループホームの一部がいわゆる「土砂災害警戒区域」に該当し、「土砂災害警戒レベル4」(避難指示)となったため、利用者さんに学園本体施設に避難していただいたり、特に近隣で被害の大きい伊勢原方面の就労事業所に通われるグループホーム利用者さんの出勤停止連絡、施設見学の予定があった学校様との見学延期調整や、介護体験実習生の実習延期などを、早々に決定‣実施していきました。通所サービスについては、ご家族の都合等もありますので、天気予報や送迎ルートなど十分配慮したうえで、中止せずに実施いたしました。

 そのほか、学園での一時的な停電(数分程度)もありましたが、幸いにして、利用者さん、職員ともに、怪我をするなどの被害に逢うことはありませんでした。いずれにせよ、周辺地域において河川の急激な増水‣道路の冠水‣土砂崩れの発生等があるなか、久しぶりに学園としても大きな対応を求められた事案となりました。

 台風の季節はまだしばらく続きます。この夏は久しぶりに大きな地震もありました。利用者さんと職員の安全確保のため、引き続き緊張感をもって、対応します。         [遠藤 岳洋/國分 隆之]

2024/09/02 18:14 | 理事長のコラム

2024年08月01日(木)

持続的かつバランスのとれた感染症対策を目指して

Q  (福)愛の森では、新型コロナウイルス感染症対策について、職員のマスク全面装着を一部緩和するなど、その見直しを行ったようですが、その考え方を教えてください。

A  世界的なパンデミックを経て、2類から5類への変更となって1年余り。新型コロナの前と今とでは、生活習慣や街の雰囲気に至るまで、世の中が大きく変わった部分もあります。

 そのようななか、私たちは今、新型コロナをはじめとする感染症と共存しつつも、「普通の日常」を取り戻すことが必要であると考えています。

 不織布マスクは感染や拡散の防止に一定の効果がある一方、一部の自閉症の方々における感覚処理への影響や、様々な特性をお持ちの方々との円滑なコミュニケーションに難が生じたり、と、利用者さんの生活の質に直結する課題も多いと言われています。

 愛の森は、入所‣通所‣GH‣相談という様々な支援を実践する日常的な生活空間です。お互いの表情や口元を見ながらの「普通の生活」を徐々に取り戻す必要があると考え、7月からは、食事支援時等一部の業務を行うとき以外にはマスクを極力外していこうとしています。

Q  とはいえ、現在、定点医療機関あたりの感染者数が10名を超え、さらに増えています。

A  マスクについていえば「常に必ず装着」という以前の対応とは一線を画しつつも、今週から装着範囲を拡大する等、市中感染状況に応じた機動的な対応を行っています。また、換気や消毒等については、従来どおり徹底します。

 これからも、専門家やご家族等のご意見も伺いながら、そのときどきに応じたバランスの取れた対応をしていきたいと考えています。ご理解‣ご協力をお願いします。   [國分 隆之]

続きを読む...

2024/08/01 18:43 | 理事長のコラム

2024年07月01日(月)

はて?

 ひとの顔を覚えるのが苦手で、映画やテレビに出てくる俳優さんも顔と名前が一致する方が少ない私ですが、伊藤沙莉さんは、以前から注目している数少ないおひとり。そんな彼女が、朝から、「はて?」と首をかしげているのが結構面白い朝の連ドラ。

 モデルとなった方が実際に「はて?」と仰っていたのかどうかはさておき、法曹というとっつきにくい分野の課題を明らかにして、それを解決していく、ということをドラマのなかでやるための演出としては、とても気が利いているなあ、と思って感心しています。

 

 さて、翻って我が愛の森学園。先日もこのコーナーでご紹介したとおり、今年になって、新人さんが我が学園としては大変多く入職しました。ようやく先輩職員が一緒の夜勤なども卒業し、業務の流れなどがひととおり頭に入って「独り立ち」しつつある昨今、色々「はて?」と思うこともあるようです。なんでこの業務はこういうやり方・ルールなんだろう?、あるいはこうした方が効率的なのでは?、などなど。

 まだまだ新人さんなのでそれらのやり方やルールに込められた「意味や意義」を十分に体得できていない部分はあるかもしれません。一方、その逆に、学園のやり方やルールが漫然化‣陳腐化しており、本当は見直した方がよい状態になっているのかもしれません。

 

 それらは個別に検証していく必要がありますが、少なくともそういったことを発信しやすい職場、また、それを職場や先輩が受け止め、案件によって、丁寧な説明をしたり、見直しをしたり、ということが弾力的にできる職場でありたいと思います。

 ストレスなく発信できるたくさんの「はて?」が、職員間のコミュニケーション充実や職場の活性化を生み、利用者さんの生活の質の向上や、業務改善などに繋がっていけば、と思う今日この頃です。              [國分 隆之]

2024/07/01 10:48 | 理事長のコラム

2024年06月03日(月)

感染症対策見直しに悩む

 愛の森学園の感染症対策は、案件により嘱託医の先生等のご指導・ご教示を受けつつ、関係役職員により構成される衛生委員会で議論を重ね、決定・推進されます。

 新型コロナ対策についていえば、国内発生第1例の直後にまとめた初期対策に始まり、デルタ株が猛威を振るった令和3年秋から冬にかけての最も厳格な対策を頂点に、直近では、昨年5月の5類移行に伴って対策を緩和し、昨秋にも若干の見直しを行って現在に至っています。

 5類移行から1年余が経過した現在、コロナを侮ってはいけないものの、昨今の市中感染状況や現在のウイルスの毒性などに鑑みれば、そろそろ、もう一段の見直しを行い、感染症対策が生活の質に影響を与えている部分については是正したいところでもあります。

 生活の質に大きな影響を与える感染症対策の主なものといえば、面会制限とマスク装着などが挙げられると思いますが、我が学園では、デルタ株最盛期以外は、ほぼ、家族等との面会制限は行いませんでした。一方のマスクは、現在も、職員に業務従事中の装着義務を課しています。

 不織布マスクの適切な装着は、100%の感染症対策がないなか、一定の効果があるものとして推進されてきましたが、一方で、一部の自閉症の方々における感覚処理に影響があったり、口元を含む表情の確認による円滑なコミュニケーションに難が生じたり、と、利用者さんの生活の質に直結する課題が多いのも事実です。

 安全安心第一は勿論ですが、それによる生活の質の低下についてもきちんと議論をし、「注意深くしながら過ごす平時」の対策がまとめられないか、と思案している昨今です。       [國分 隆之]

続きを読む...

2024/06/03 13:28 | 理事長のコラム

2024年05月01日(水)

5年目に思うこと

今上陛下のご即位から今日(5月1日)で5年、という報道に接し、改めてときの経つのは早いものだと思いました。令和ももう6年です。私事ながら、ご縁あって当法人の仕事をさせていただくようになったのは令和元年の秋ですので、5年目ということになります。

 利用者さんの高齢化や施設の老朽化、感染症対策を含むそのときどきの課題など、役職員の皆さんとのコミュニケーションを極力密にして取り組んできたつもりですが、一方で課題を並べれば少なくないのも事実です。とはいえ、焦ってもいけませんし、小さな法人ということもあり、そのマネジメントは常に勉強だな、というのが実感です。

 学園本体施設の改築に向けての検討などといった中長期的な課題から、日々の生活に関する身近な課題まで、無理なく着実に解決していけるような法人運営を引き続き心掛けていきたいと思う今日このごろです。              [國分 隆之]

2024/05/01 15:37 | 理事長のコラム

[1]   2   3   >>