愛の森コラム
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2020年10月19日(月)

日々の生活のなかでのPDCA

※現在、HP内容の抜本的充実に向けての経過期間中であり、過去の記事とリアルタイムの記事が混在して掲載されていますがご了承ください。なお、ホームページ活性化にむけて をあわせてご参照ください。

 

 すっかり涼しいどころか、ちょっと肌寒い日もある今日この頃、皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

さすがに最近では、新聞の一面に関連記事がない日もありますが、その一方で、新型コロナ対応もすっかり生活の一部となってしまい、日々の生活ぶりがこれほどまでに変容するものかと改めて感じている今日この頃です。

  福祉の世界でどの程度浸透しているかはよくわかりませんが、製造やサービスにおける品質管の手法の1つとして、「PDCA」というものがあるのはご存じの方も多いと思います。                                                             

『Plan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(評価)⇒Act(改善)の4段階』を繰り返すことによって、業務を継続的に改善することと一般的には説明されています。

 学園でも、最近、よく、幹部会議などにおいて、「PDCAをきちんと回して」などと言うことがありますが、実際にはなかなか簡単なことではありません。学園では、去る9月初旬にも今年度何度目かの感染防御策一斉点検を実施いたしましたが、新型コロナ対策をこの半年以上に渡ってやってみて思うのは、知らず知らずのうち、この分野では、いわゆるPDCAを実行しているかなということです。

 感染症の特徴がよくわからない時期、緊急事態宣言の時期、解除後の初期、そして、徐々に市中感染は減りつつあるものの長期対応を求められる時期等。

世間では『「感染防御」と「経済のバランス」』などということが言われますが、学園では、『「感染防御」と「利用者さんの自由闊達な日常生活」の両立』が課題です。外部状況である新型コロナの状況に応じ、やるべきこと、注意すべきことを明確に認識し、弾力的な対策を一応、それなりに講じてこられたのではないかと思っています。

 長期化対応が求められるなか、思考停止に陥らず、状況を見極めた対策や対応を機動的に講じていくということを常に肝に銘じたいと思います。

                                                                業務執行理事 國分 隆之

2020/10/19 13:26 | 未分類

2020年10月05日(月)

「暑さコロナも彼岸まで!」とはいきませんが・・・

 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、この上ない猛暑であった今年も、ようやく、涼しくなってまいりました。まだまだ台風や大雨が心配ではありますが、まずは、ほっと一息、と思いつつも、「コロナ」の方は彼岸までとはいかないようです。

 

 私事ですが、先日、今年はレアなプロ野球の切符がたまたま当たったので、1年ぶりに球場に足を運びました。入場に際しての検温は勿論ですが、入場者全員のIDの登録、1つ置きの座席、トイレにおける動線の規制等々に至るまで、非常にきめ細かい、というか、ある意味では失礼ながらちょっと鬱陶しいまでの徹底ぶりでした。

 

 お金をとってお客さんを受け入れる、ということに際しての厳しい姿勢に改めて感じ入るとともに、我々も、十分やっているようでも、逐次の見直し、そして、他業界も含めた様々な取組みへの学びの姿勢など、得るものが多いなと思いつつ、野球観戦と冷たいビールのひとときを楽しませていただきました。

 

 久々のリフレッシュを踏まえ、毎度のことでありますが、愛の森では、「感染防御と利用者さんの生活の質の両立」、「自粛ではなく工夫!」を徹底する所存です。

 

業務執行理事 國分 隆之

2020/10/05 14:05 | 未分類

2020年10月01日(木)

ホームページ活性化にむけて

 

 ホームページは、社会福祉法人に求められる情報公開必要事項を掲げるほか、法人の活動を広く知っていただくことにより福祉や当法人の活動状況をご理解いただく、また、福祉の仕事に興味を持っておられる方々に必要な情報をしっていただく、等々、様々な効用が期待できるものですが、一方で、私どものような小さな法人にとっては、日々の業務のなかで、新しい情報を発信していくことは、なかなか簡単なことではありません。

 

 愛の森学園のホームページも、「愛の森コラム」や「愛の森学園ブログ」といった色々なコーナーがありますが、なかなか更新できていなかったことがあります。

 そこで、今年4月、広報活動全体を強化の一環として、法人内に新たに広報委員会を立ち上げました。 そのタイミングにあわせたような新型コロナ対応…。

 帰省や施設訪問を通じた利用者さんとご家族の交流が、なかなか思うに任せないなか、私たちはこの間、ご家族への情報提供はかなり力を入れてやってきました。

 新型コロナの閉塞感のなか、「施設に預けている息子、娘は、元気にしているかしら。」「感染防御は重要だけど、なるべく普段通りの生活はできているのかしら。」そういったご心配に応えるべく、4月8日以降、私たちは、月に2、3回、施設や法人の活動状況を、ご家族や身元引受人の方にお知らせしてまいりました。

 

 そして、ふと、最近思いました。

 ああ、こういった日常のことを、ホームページにもアップしていけばいいんだなあ、と。

 本日から、ホームページの再生を期して、ご家族にお知らせしているような日々のできごとを、極力途絶えることなく、「愛の森コラム」や「愛の森学園ブログ」にアップしていこうと思います。無理はせずに、週に1度くらいの更新を目指したいと思います。

 

 そして、前後しますが、4月8日の緊急事態宣言以降にご家族あてに発出したお知らせの記事についても、順次掲載していく予定です。

 障害福祉や、当法人の活動に、是非、ご興味を持っていただけたら幸いです。

                                                        

                                 令和2年10月1日

                             愛の森学園 広報委員会

2020/10/01 11:52 | 広報委員会

2019年12月26日(木)

令和2年を迎えるにあたって

 

                              施設長 佐藤 忠紘

                        

年の途中から元号が変わった令和元年も終わろうとしております。

 愛の森学園のこの一年はおかげさまで大きな事故もなく、終わろうとしています。昨年途中から、急逝された星野茂氏の後任として私が施設長に代わり、突然の重責に戸惑いながらも今日まで何とかやってまいりました。故星野茂氏が18年余りに亘って築き上げ、培ってこられたこの施設を、利用者の生活を、変えることなく守り混乱なく安定を維持することを第一に考えてこれまでやってまいりました。

 施設長が代わって新風が吹き、愛の森学園が大きく変わることを期待した方には期待外れで、物足りなかったかもしれませんが・・・。 

 しかしながら、星野氏を中心として職員とともに築き上げた伝統を維持してゆくのが、私に課せられた任務であると思っております。

 一方で社会福祉の環境は社会福祉改革により大きく変わりました。ガバナンスの強化、コンプライアンス、地域貢献・・・これまではあまり言われてこなかったことが、社会福祉法人の責務として問われることとなりました。

 社会福祉法人愛の森としても、この福祉の流れに対応すべく法人運営強化のため業務執行理事を新たに置くことになりました。

 福祉サービスのより質の高い提供、第三者評価、人材育成、人材確保など法人経営、施設運営は多くの課題を抱え、ひとつひとつの難題に答えを出していかなければなりません。

 利用者さんを初め後見人の皆様が安心して預けられる『愛の森』を目指して来年も気を引き締めて日々の業務に取り組んでゆく所存です。

 愛の森学園は入所定員40名の小さな施設ではありますが、利用者の心に寄り添ったきめの細かい配慮と質の高いサービスをこれからも目指してまいります。 

来年も社会福祉法人愛の森、愛の森学園をよろしくお願い申し上げます。

 令和2年が良き年になりますよう、皆様よいお年をお迎えください。

 

                                令和元年12月

2019/12/26 16:12 | 施設長のコラム

2019年12月02日(月)

支援する側・される側

今年も残すところあと1ヶ月。
今年もいろいろあった社会福祉法人愛の森です。そりゃいろいろあります。
入所利用者40名・グループホーム入居者16名・通所および短期入所契約者27名・職員70名。これだけの人々が1年を通して学園本体施設、2棟の作業棟、3棟と1部屋のグループホームで過ごす訳ですから様々な人間模様が毎日繰り広げられています。個人情報になるので個々の詳しい話はしませんが、83名の利用者さん個々の濃い今年と利用者さんを支える70名の職員の今年もあと少しです。
日本は大晦日と元旦という一年の区切りがはっきりとしているので、なぜか不思議と「良いお年をお迎えください」「あけましておめでとう今年もよろしく」で、気持ちがリセットされたりします。(された気分になる)
しかし、利用者さんの支援は365日切れ目がありません。特に入所支援に関しては365日関係無しに日々の生活支援はどこまでも続いていきます。

話は変わりますが、支援されることを拒否する利用者さんがいます。
知的障がいをお持ちの方の拒否の仕方は、はっきりと言葉で拒否をされる場合や大きな声や他害行為などの問題行動で示される場合などあります。また、知的障がい故に、言葉で表現することが苦手だったり、幼少期より両親などから手を掛けて育てられた背景から、支援に対して受身で、多少嫌な支援であっても拒否せずに受け入れることが多いと思います。
しかしながら最近、支援をはっきりと言葉で断る方がいらっしゃいます。支援者からすると、はっきりと断られると、これは無理強いしてはいけないと思い、それ以上は踏み込まなくなります。ですが、支援者側としては、その拒否の言葉をそのまま鵜呑みにしては、支援のプロとは言えないです。だからと言って、支援を無理強いしては、虐待案件にも繋がりますので駄目です。しっかりと拒否をされている利用者さんの気持ちを汲んであげなければなりません。拒否をした時の前後関係を確認したり、支援者との人間関係や、ご本人の体調、はたまた灯台下暗し的に簡単な理由が無いか再確認したりと、支援者は思いを巡らせなければなりません。

相手の気持ちを汲むということは本当に難しいことです。だから支援者は常に自分が支援さた場合を考えて支援しなければならないと思います。自分がされてたら絶対に嫌なことはしてはいけません。これって当たり前のことですが忘れがちです。支援員として活躍されている方、これから支援員を目指す方は心に留めておいてください。
そして支援する側とされる側で陥りやすい落とし穴があります。それは、支援する側が支援される側よりも優位に立ってしまうことです。
知的障がいをお持ちの方(支援される側)って、支援者(支援する側)に対してどんな思いを持っているか考えたことありますか?
多くの知的障がいをお持ちの方は、支援者よりも自分は劣っていることを自覚しています。
その上で、支援者を頼りにするとともに、その生活環境で生きて行くために従わなければならないと思っています。また人によっては過度に職員を頼りすぎて、依存してしまう場合もあります。
例えば、入所施設において、利用者さんは好きな時間に入浴や食事ができますか?

答えはNOです。特に施設生活において、入浴と食事の場面は一番リスクが高い場面です。利用者さんが入浴する際は、事故防止のため職員体制が確保されていなければなりません。食事は決まった時間に用意され、衛生面の問題もあるため決まった時間内に食べなくてはなりません。(もちろん、そこで食べれなければレトルト食品など対応)
必然的に支援する側の優位性の構図は生まれてしまうのです。

では、支援する側にとって、大切なこととは何でしょうか?
私が考えるに(誠に恐縮です)「相手の気持ちを汲み取る努力」だと思います。
これこそ、知的障がい者福祉のみならず福祉職として、普遍的で基本的な支援する側の姿勢だと思います。気持ちを汲み取るのが得意じゃなくても、汲み取ることを忘れてしまいがちでも、利用者さんの気持ちを考え、汲み取る努力を忘れずに、支援する側も、これから支援する側を目指す人も、我々の仕事は、支援される側があってのお仕事です。忘れずに。
 

職員M

2019/12/02 09:00 | 職員のコラム

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