2024.10.28

[自閉症研修] 利用者さんのご参加も得て、アセスメントの実践を学ぶ ~ 9月26日(木)

学園内研修において最近特に力を入れている分野の一つが自閉症。昨年に引き続き、厚木ASD支援センターの坂口泰史氏をお招きし、自閉症e-サービスのアセスメントキットを用いたアセスメントや評価の方法等について学びました。

 今回の研修の特徴は、実際に入所の利用者さん2名のご参加のもと、講師によるアセスメントキットを用いての実演をリアルに学んだことです。講師の坂口氏がキットを用いて利用者さんをアセスメントしている様子を拝見し、また、録画した映像によりその場で振り返ることにより、それぞれの利用者さんが、ものごとをどのような観点(※)でどのように程度理解され

ているのか、このキットを通じて比較的容易に把握することができることを学びました。

 ※例えば、『絵に描いた「帽子」』と、『「ぼうし」という文字』、そして、『言葉で発した「ボウシ」』がその利用者さんにとってすべて紐づいているか、あるいは、その一部は連動しているか、などを評価することにより、その利用者さんのストレングスの把握や特性に応じたコミュニケーション方法を探ることに役立ちます。

 講師によるキットを用いた実践を通じ、今までアセスメント出来ていたと思っていた利用者さんの潜在的な能力や適応力の高さ、逆にちょっと苦手なことなども、より分かりやすく知ることができ、驚く場面も多くありました。

 まずは当面、今年度導入のこのアセスメントキットを職員皆が使いこなせるよう、学園をあげて取り組んでいきたいと思います。

 最後に、研修後の質問にも丁寧にご対応いただいた講師の坂口様、多くの職員が見守る緊張感のなかで協力してくださった2名の利用者さんに、心より御礼申し上げます。 [武田 紘幸]

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