2024.08.29
[摂食?嚥下勉強会] 美味しく、安全にお口から食べていただくために ~ 7月27日(土)
高齢化等に伴い摂食‣嚥下に課題を有する利用者さんが徐々に増えるなか、学園では、令和3年4月より、聖路加国際病院の濱中眞由ST(言語聴覚士)に、実地指導をお願いしています。
その一環としての研修会は、昨年に引き続き今年で2回目。新人職員も増えたことから「摂食‣嚥下機能とは」といった基礎に始まり、食事姿勢‣介助方法‣食事形態といった実践的知識、そして障害をお持ちの方の摂食嚥下障害の特徴などを学ぶとともに、学園利用者さんの事例を複数とりあげてのケースカンファレンスもしていただきました。
そして演習! 職員同士で「介助者役」、「利用者役」になり、①悪い例で食べさせ合ってみる(一口量は山盛り、逆手での介助、スプーンを極端に上に抜くなど)、②良い例で食べさせ合ってみる(一口量は小スプーン、利き手での介助、軽く顎を引くなど)、という2つのパターンを皆で実践! 初めて介助を受けてのゼリーを食べた職員が思わずせき込む場面などもありましたが、それぞれ「介助を受ける側」の体験をできたのは貴重でした。
演習中、利用者さんがふらっと入ってこられ、実習モデルになってくださる(笑)など、終始和やかに研修は進み、最後の質疑は、自身が担当する利用者さんの食事介助の仕方等々各職員の持つ問題意識に応じた質問に対し、濱中STから丁寧にお答えいただきました。 「食」は命の源であるとともに、最大の楽しみ! 利用者さんが、美味しく、安全にご自身のお口から食べ続けていけるよう、日々実践して参ります。[企画:橋本 恵子、記事:鈴木 真紀]