2024.08.01

持続的かつバランスのとれた感染症対策を目指して

Q  (福)愛の森では、新型コロナウイルス感染症対策について、職員のマスク全面装着を一部緩和するなど、その見直しを行ったようですが、その考え方を教えてください。

A  世界的なパンデミックを経て、2類から5類への変更となって1年余り。新型コロナの前と今とでは、生活習慣や街の雰囲気に至るまで、世の中が大きく変わった部分もあります。

 そのようななか、私たちは今、新型コロナをはじめとする感染症と共存しつつも、「普通の日常」を取り戻すことが必要であると考えています。

 不織布マスクは感染や拡散の防止に一定の効果がある一方、一部の自閉症の方々における感覚処理への影響や、様々な特性をお持ちの方々との円滑なコミュニケーションに難が生じたり、と、利用者さんの生活の質に直結する課題も多いと言われています。

 愛の森は、入所‣通所‣GH‣相談という様々な支援を実践する日常的な生活空間です。お互いの表情や口元を見ながらの「普通の生活」を徐々に取り戻す必要があると考え、7月からは、食事支援時等一部の業務を行うとき以外にはマスクを極力外していこうとしています。

Q  とはいえ、現在、定点医療機関あたりの感染者数が10名を超え、さらに増えています。

A  マスクについていえば「常に必ず装着」という以前の対応とは一線を画しつつも、今週から装着範囲を拡大する等、市中感染状況に応じた機動的な対応を行っています。また、換気や消毒等については、従来どおり徹底します。

 これからも、専門家やご家族等のご意見も伺いながら、そのときどきに応じたバランスの取れた対応をしていきたいと考えています。ご理解‣ご協力をお願いします。   [國分 隆之]

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