2024.04.16

[学び!] 今年度2回目の「虐待防止・身体拘束適正化研修」を行いました ~ 3月21日(水)

~ 毎月1回を目途に行っている学園内研修は、時節の課題に応じたテーマの設定を心掛けていますが、昨今の県内情勢等も踏まえ、今年度2回目の虐待防止・身体拘束適正化研修を行いました。講師は、社会福祉士・公認心理師等の知見をベースに多方面で活躍されている当法人畑武子理事です。

 

 畑理事による1度目の研修(7月27日(水))では、平成24年の障害者虐待防止法制定という歴史に始まり、「行政による虐待への対応状況」や「虐待の類型と例」等々、制度や実態の基礎知識から、過去の心理学実験の紹介なども含めた全体像について学びました。

 今回は、前回の復習を兼ねて「原因の分析と再発の防止(発生要因)」を総覧したうえで、特に「ストレスや感情のコントロール」に焦点を当て、虐待が起こる理由、そして複数の要因が絡み合って発生することを前提に、どのようにストレスや感情をコントロールしていくか、を具体的に学びました。

 昨今の県内事例に関し「その要因をどう考えるか」についてのグループワークを行ったり、論理情動行動療法(ABCDE理論。※)について具体例を交えて解説していただいたり、と盛りだくさんでしたが、わかりやすい言葉と身近な事例などを交えてのお話で、あっという間の1時間半でした。

 人間誰しも怒りを持ち、一方でネガティブ思考に陥ることはありますが、このような研修を通じ、利用者支援のバックボーンに少しずつでも厚みを加えていければ、と思った次第です。 [國分 隆之]

 

※ABCDE理論 ~ ある出来事(Activatig Event)に遭遇した際、非合理的な信念(Beleif)に基づき得られる結果(Consequence)ではなく、生産的・合理的な考えをもってその結果を論駁(Disputes)し、健全な感情(Effective Emotions)をもった方針(気持ち)を獲得する、という思考様式のようなもの(講義を踏まえた筆者の理解レベルでの要約です)。

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