2023.11.25
[勉学の秋!] 愛の森学園OBを講師に迎え、今年度2回目の自閉症研修会 ~ 10月26日(木)
自閉症の方への理解と支援スキルを高め、適切な処遇を行うことを目的に、今年度第2回目の研修会を開催しました。講師には、元愛の森学園支援員であり、現在は自閉症専門の通所事業所である(福)風の谷・第二やまびこ工房の管理者をされている畑山伸也氏をお招きし、学園の利用者さんから2名の方をピックアップしたうえで、ケースカンファレンスを行いました。
自閉症に限らず、支援の実践に際しては、先ず、その利用者さん一人一人の「強み」(ストレングスモデル)を的確に把握(アセスメント)し、個々の特性にマッチングした支援を行うことが重要とされています。「読む・書く・見る・聞く」という能力は、個々の利用者さんに応じて得意・不得意はありますが、ご本人にとって一番伝わりやすい方法を選択し、端的で分かりやすく、生活の見通しが立つような支援を実施することで、不安や不穏を和らげるのが目的です。
特に、自閉症の方の生活の組立てに際しては、何をおいても「始まり」と「終わり」を明示化することを通じ、日課の切替えなどがスムーズに運ぶようにすること(構造化)が重要であることなど、今回の研修会では、実践的な支援方法を改めて学ぶことができました。
自閉症或いは自閉的傾向を有する利用者さんが学園全体の半数以上を占めているなか、一人一人にマッチングした支援の実践が図っていけるよう、今後も研鑽を重ねます。 [遠藤 岳洋]