(1) 徐々に高齢化が進む愛の森学園において、居室にナースコールがないのは課題のひとつとなっていました。しかし全居室(全利用者さん)に必要かとなると、まだそこまでではないが、利用者さんの状態によっては、必要な方もいらっしゃる、というところでした。また、必要に応じて、ナースコールで知らせる、ということ自体が難しい方もおられて、現在設置しているナースコールは、ボタンを押してチャイムで知らせるタイプが1台あるのみでした。
(2) そんな折に、国・県より介護ロボット等導入補助金というものがあることを知り、本補助金の対象となる機器を調べたところ、この予測型見守りセンサーのことを知ることになりました。
(3) この機器の特徴は、
① 赤外線センサーで、利用者さんの居室内での様子を画像で確認できる機器です。
② 9つの動作(起き上がり・柵越え・端座位・離床・ずり落ち・転倒・うずくまり・入室・退室)にのみに反応し、職員が携帯する専用のスマートホンに通知が送られます。またこの動作は対象の利用者さんごと、個別に設定が出来ます。
③ 夜間等職員が手薄な時間帯や、居室内での転倒などの事故対応、所在不明の防止などの効果が期待できるものです。
(4) 映し出された画像は、モノクロシルエットで、顔や服装の認識は出来ないため、個人の特定が難しいものとなっています。
この画像は、センサー本体に保管され、専用の携帯端末またはセンサー本体と繋げたパソコンでのみ見ることが出来ます。(保管上限1000件程度まで)
(5) 以上を踏まえて、この度、補助金を活用し、本機器を4台(利用者4名分)導入させていただきました。運用に関しては、近々に、対象利用者さんのご家族にご説明を行い、ご理解・ご同意を得たうえで、正式な運用を開始したいと考えております。