2026.06.12

「推し」、「観察」、「ナイチンゲール」

 学園のお昼。利用者さんのお食事支援が終わったあとの職員ランチタイムでよく見る風景。

 何人かの職員が誰かの話題で盛り上がっています。主語も目的語も曖昧な日本語特有の会話ですから、部外者には誰のことだかわかりません。「〇〇のときはよかったよね~。」、「☆☆したらとても楽しそうにしてくださった。」、「◇◇したらもっと喜んでもらえるかも。」、などなど😊 ……。

 「〇〇」だの「☆☆」だのとうまく伝わらなくて恐縮ですが、「推し」についての会話みたいにも聞こえます。私は新聞を読みながらの昼食で、別に聞き耳をたてているわけではありませんが(笑)、情景がとても細やかで、よく「観察」しているもんだなあ、と…。
 

 ゴールデンウィーク。いつもよりゆっくり起き、朝の連続ドラマをなんとなく眺めながらの朝食(@自宅)。日本初の看護学校で生徒さんたちがナイチンゲールの本を英語で読んで、「observe」をどう訳すのか、苦労されていました。ナイチンゲールの原著によれば(正確には、最近我がパソコンに宿っておられるAI様によれば💦)、「observe=観察」は、単なる視覚的な概念ではなく、『患者の状態や変化を読み取る、洞察を伴う観察』、即ち『「見る(視覚)」、「気づく(注意)」、「考える(判断)」、「伝える(報告)」等を含んだかなり厚みのある概念』のようです。
 

 「支援」の世界に「ナイチンゲール」がおられるのかは浅学にして存じ上げませんが、患者さん・利用者さんという「人を対象とするプロフェッショナル」という意味では根っこで繋がっている話だと思います。冒頭の学園食堂での職員間のやり取り、我が学園にもナイチンゲールの遺伝子を持った人たちがいるかも、と一寸ほっこりした気持ちになったGWのひとときでした。
 

[國分 隆之]

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