2026.04.10

「バリアフリー」の奥深さ

 「約5年後を目途に、入所施設「愛の森学園」を全面改築します」といいつつ数年が経過💦。なかなか具体的な工程表を示せないなかですが、昨年度、先進施設をいくつか視察し、基本構想イメージが大分できてまいりましたので、今年度は文章化し、関係の皆さんと意見交換などしながら、熟度を高めたいと思っているところです。
 

 先日、朝の時計代わりに何気なく付けていたテレビで、パーキンソン病の患者さんとアナウンサーさんの会話が耳に入りました。高齢者の方では結構多いといわれているこの病気、社会生活でも色々ご苦労があることを改めて知りました。そのなかで、アナウンサーの方が「街のなかはどうでしょう?バリアフリーとか?」と水を向けたところ、「スロープが必ずしも望ましいとはいえない」、「水平垂直の構造の方が脳の感覚的にも受入れ易い場合もある」といったお話があり、パーキンソン病の知識がない私には非常に印象的でした。「バリアフリー」を「疾病や障害に対応したハードの配慮」と捉えた場合、パーキンソン病の方々にとっての「バリアフリー」は「なだらかなスロープ」ではなく、「(感覚的に受け易い)ほどよい段差」ということでしょうか。

  録画していなかったので、
  表現ぶりは不正確かも 💦  

 「バリアフリー」が本格的に世の中で語られ始めたのは平成になって少し経ってからと記憶しますが(旧ハートビル法()の施行は平成6年)、時が経つにつれ、課題は顕在化し、多様化しているのかな、と思った次第です。

「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」… 公共建築物のバリアフリー化を促進するための本邦初の本格的立法。現在は、「交通バリアフリー法」と統合され、バリアフリー新法に。
 

 我が学園の利用者さんのなかにも一定数おられる「自閉症・自閉的傾向」についても、利用者さんごとにその特徴・特性・ご要望は多様です。疾病や障害ごとに配慮事項を「類型化」する知見は近年進んできていると思いますが、現場での設計に際しては、類型化されている知見を踏まえるのは言うまでもないこととして、現に住まわれている利用者さんそれぞれとしっかりと向かい合い、その「個別性」も大切にしていきたいと思います。
 

 3月の理事会・評議員会で、全面改築に向けた基本設計着手等を含む事業計画をご承認いただきました。今年度こそ「全面改築に向けての工程表を示す」という年度初めの決意表明😎に代えて…。
 

[國分 隆之]

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