専門職の知見・技術に改めて感銘し、「伝える力」の重要性を再認識しました
いつまでも私事の入院ネタでブログ欄を占拠してはいけませんが、今回が最後ということで...。
「骨折で入院」と前々回書きましたが、正確には「腰椎横突起骨折」という傷病名でした。背骨本体ではなく、背骨から左右に出ている小さな突起が、折れる、あるいは、欠けたものです。ごくごく微小な骨折なので、手術の対象にもなりませんし、コルセットやギプスで固定のしようもなく、いわゆる保存療法というのでしょうか、鎮痛剤などを飲みながらひたすら回復を待つ、という治療でした。一方、微小な骨折ではありますが、体を少し捻っただけで、向きによっては、心ならずも絶叫するほど痛いですし、車いすからベッドに移るのに何度もやり直して30分以上かかったりすることもある、という、それなりに難儀な日々でした。
入院翌日から理学療法士の先生がいらっしゃって、毎日がリハビリの日々。そのなかで実感・体感したのが、専門職としての圧倒的な知識と技術です。職業柄、色々な医療福祉専門職の方々とお話をすることがありますが、一寸動くと激痛という状況に対し、1ミリ単位での体の向きや動きを指示され、痛くないポジションを見つけてくださったり、回復途上で体の状況が刻々と変わる中での動きやすい方法などをベッド・トイレなどの場面ごとに適切に指示してくださり、そして質問すればするほど湯水のごとく知恵と技を出してくださるのを実体験しました。
我が学園も、様々な専門職の先生方にお世話になっています。いずれも知識・経験・技術の素晴らしい方々です。が、常勤ではありませんので、定期的な観察やカンファレンスにいらっしゃった際に、如何に利用者さんの普段の状況を正確にお伝えし、先生方の知識・経験・技術の「引出し」に入っているものを出していただき易くするか、が重要なことだと思います。日々利用者さんの様子を見守り、把握し、記録をつけている我が支援職員の「伝える力」も、支援力とセットで意識して磨いてもらえれば、と改めて思った次第です。
[國分 隆之]