[薬剤・服薬支援研修] 支援の重要なツールの1つである「薬」と向き合う : 2月27日(木)
医療関連職種が1名(日勤看護師)のみの配置である小規模施設たる我が学園で、薬に関する各種取組みを意識して始めるようになって数年…。(福)愛の森リスク人権委員会(ヒヤリハット対応・虐待防止などの付議機関)の外部委員をお願いしている海老原毅先生(元心身障害児総合医療療育センター薬剤科長)をお迎えしての薬剤・服薬支援の施設内研修会も、今回で3回目。
今年度は新人支援職員を多く迎えたことも踏まえ、改めて支援職員が知っておくべき基本知識(商品名と成分名、先発品と後発品、OD錠・R錠などなど)や、薬剤の使用目的と副作用、といった前回までのおさらい的な内容を冒頭にお話ししていただきました。
また、学園で使用される数多ある薬剤のうち、特に留意が必要なものの1つに睡眠・鎮静薬がありますが、これについてのご講義を賜りました。睡眠障害についての様々な状態・原因や、実際に学園の利用者さんに処方されている不眠系の薬剤などの説明と服用タイミングの話など、いずれも、完全個室ではない古い施設という学園の実情も踏まえての日々の業務を念頭に置いた実践的な内容でした。
また、向精神薬や不眠時頓服薬等の使用に際しての、①正確な記録、②職員間情報共有、③定期的に来園する嘱託医へのフィードバック」を実現するために、服用時からの経過を如何に正確に記録していくか、という課題については、海老原先生のご指導による改善前と改善後の実際の記録を比較しつつ、時系列で簡潔・正確な記録の書き方について、改めて確認を致しました。
そのほか、看護の世界では記録の基本とされる「SOAP」の解説をベースとした記録の在り方、副作用(眠気・ふらつき)への注意、利用者さん個々の睡眠障害状態に合わせた処方、等々、薬から睡眠に至るまで、支援業務の質向上に向けた大きな糧となりました。
[遠藤 岳洋]
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