5月のGW明けに「2類相当」から季節性インフルインザ同等の「5類」となって4か月余りの新型コロナ…。世間ではマスクをしている人が目に見えて減ってきていますが、福祉医療施設関係ではなかなかそうもいきません。今年は季節性インフルもなんだか頑張っているようでそのようななか、愛の森学園も「第9波」の波をもろに被ってしまいました。先月号では、男性寮(あずさ寮)で1名のコロナ発生に留めたというお話をご報告させていただきましたが、9月半ばからは、女性寮(ふれあい寮)の入所利用者さんお一人の発熱確認を皮切りに、1週間弱で女性入所利用者さん16名中12名、短期利用者さん1名、職員5名の感染を見るに至りました。
幸いにして重症化する方は全くおられず、殆どの方が微熱と軽い風邪症状、もしくは無症状であり、また、女性の入所利用者さんにはご不便をかけましたがふれあい寮の閉鎖(生活のすべてを寮内で完結)を行ったことにより、男性入所利用者さんに感染が広がることはなく、入所利用者さん40名全員が感染した昨年2月のような大規模クラスターに至ることはありませんでした。
新型コロナウイルス感染症が出現するまで、学園においてケアすべき感染症の大所といえば、季節性インフルエンザとノロウイルスでした。
これに、今後しばらくは?、コロナ対応が通年で続くとなると、ちょっとやり切れない気持ちになることもありますが、緊急事態宣言中も「自粛より工夫!」のモットーを掲げて、できる限り通常生活の維持を目指してきた愛の森学園としては、なんとか、今後も乗り切っていきたいと思います。
とはいえ、9月は多くの日課やイベントが中止・延期となってしまいました(4頁参照)。
10月は、学園としての秋の一大フェスティバル「森のカーニバル」が予定されています。
今年は近隣のお客様もできる限りお招きし、皆さんとの楽しいひとときを過ごせれば、と思い、準備にとりかかっているところです。
[遠藤 岳洋]