この記事は、2月1日にご家族等関係者あてにお送りしたレターからの抜粋です。
別報のとおり学園にて2月3日に発生した新型コロナウイルス感染症の発生以前の記事ですが、そのままの形で掲載します。
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令和4年2月1日(火)
ネットで調べものをしていたときだったか、「私はロボットではありません」という表示とチェックボックス□が出てきてびっくりしたことがあります。悪意のあるプログラムからHP(ホームページ)等を守るためのようですが、AI(人工知能)とかも進んでいる現在、こんなんでわかるの?、と思って調べたら、逆にICT(情報通信技術)とかAIの進歩の凄さに驚くばかり。
一方、次々と発明される利便性の一部をこわごわ取り入れるなかで何といっても最近恩恵に預かっているのはテレビ会議システム。とはいえなかなか一筋縄ではいきません。
例えば昨年から始めた摂食・嚥下ケアマネジメントの会議。ご指導頂く外部の医療関係者の先生はコロナ禍ではテレビ参加です。今では動画も概ねきれいに送れますが、早くコロナが終わって、先生には利用者さんの生の食事の状況を観察して頂ければ、と思います。
もう1つ…。現「ひだまり」の退去期限到来を控え、新たなグループホームの設計中ですが、このテレビ会議は本当に難しい設計の先生と我々スタッフそれぞれのパソコンに投影した図面を前に議論をするのですが、対面であればテーブルの上の紙の図面を指さして「ここをこうしたい!」と言えばすむものが、『1階の図面の左上の「プライベートゾーン」っていう文字の「ゾ」の下あたりにトイレの場所、移せませんか?』みたいな感じで、なかなか歯がゆいです(みんなで使えるポインター機能とか、探せばあるのかもしれませんが…)。
技術が進み、便利になってはきても、しっくりこないことはあるものです。また、そうあってほしい思いもあります。ICTが進み過ぎて、「私は人間ではありません□」みたいな表示がでてくる世の中にならないことを祈ります。
そして…。ICTからは多かれ少なかれ逃れられないにせよ、とにかくコロナは早く終わってほしい! 対面が恋しい! コロナとICTに翻弄される日々における切実な思いです。
業務執行理事 國分 隆之