令和3年5月1日(土)
医療従事者、高齢者へのワクチン接種がようやく本格化してまいりました。学園の所在する厚木市の市報によれば、5月から6月頃までは高齢者の優先接種が行われ、次いで、7月頃からその他の方々に順次接種が行われていくようです。
学園のような知的障害者支援施設の利用者さんに関する取扱いは、現時点では正式には行政よりの連絡はありません。その意味で、まだ未確定要素が多いですが、報道や厚生労働省HPなども含めた情報を踏まえ、課題を簡単に整理してみました。
1 (福)愛の森の利用者さん【=療育手帳保持者】は、全員優先接種対象となる方向か?
(1) 現在国が整理している枠組みでは、高齢者に次ぐ優先接種対象は、65歳未満で一定の基礎疾患を有する方々(以下「有基礎疾患者」)です。
(2) 国が定める「有基礎疾患者」の範囲には様々なものがありますが、厚生労働省から都道府県等への通知などを拝見すると、療育手帳をお持ちの方々は、「有基礎疾患者」の範囲に含める、という解釈になっているようです。
(3) (2)のような運用で神奈川県内の接種も行われるとすれば、(福)愛の森の利用者さんについては、今夏以降、比較的早い時期での接種が期待できるかもしれません。
2 「愛の森学園」で接種が行われるかどうか?、が1つのポイント
(1) 特別養護老人ホームなど、一定数の優先接種対象者がおられる施設については、接種チーム【市役所が医師会などと協力しつつ組織するお医者さん、看護師さんなどのチーム】が施設に出向いて接種を行うことが、効率的と考えられているようです。
(2) ただし、そのためには、ワクチンの包装単位、接種スペースその他の体制確保などの観点から対応できる場所が選ばれる必要がありますので、まだ、「愛の森学園」が接種場所になるかどうかは全く不明ですが、先日、厚木市より、
① 施設での接種を希望するか、
② 利用者や職員の人数はどれくらいか、といった調査がありました。
(3) 愛の森学園で接種を行うとなった場合には、
① 入所以外の利用者さんも、希望に応じ、対象としてもらえるか、
② 住民票が厚木市外にある利用者さんも、希望すれば対象としてもらえるか、
③ 利用者さんご本人に代わって接種の同意をご家族等に行っていただくための手続きをどのように進めるか、といったことが課題になってくると考えています。
⇒ 学園としては、幅広く情報を集め、行政とも協力しつつ、利用者さんへの接種が円滑に進むよう、できる限りの対応をしてまいりたいと思います。
業務執行理事 國分 隆之