お天気というのは本当に気まぐれなもので、この日だけは降らないでね、という日のみ、雨が降 ったりします。もちろん、お天道様も、我々それぞれの事情すべてを考慮することなんてできな い、ということは十分わかっておりますが…(笑)。
去る10月17日(土)は、学園恒例の秋の行事「第31回森のカーニバル」の予定でしたが、コロナ禍 での企画として、密を避けるべく、屋外開催を予定し、お客様もご家族様に限定しての、いわば、 「コロナ対応バージョン」で準備していたところ、あえなく、雨で中止となりました。
本HP「活動の様子」10月19日(月)付のブログ記事でもご紹介したとおり、利用者さんも、コロナ禍と いう「非常時」の雰囲気を敏感に感じとり、例年ほどの期待感は表に出しておられませんでしたが、 それでも、徐々にそこはかとない期待をもっていただいていたご様子でしたので、ご家族のご参加はご遠慮いただかざるを得ないなかではありましたが、急遽、屋内で、いくつかの代替イベント をやってみました。利用者さんの期待に応えられるかな、楽しんでもらえるかな、と、ちょっとどきどきしつつ…。
いざ蓋を開けてみると…。これが、なんと、超盛り上がったのです。
お祭り・イベント好きの利用者さんは勿論、普段は、なかなか笑顔を見せてくださらない利用者さんも満面の笑みを浮かべてくださり、職員一同も一緒になって盛り上がりました。 なぜ、こんなに盛り上がったんだろう。終わった後、みんなで考えてみました。
ボーリング、カラオケ、ドライブ、模擬店。そのどれもが、企画としては、特に珍しいものでもありま せんし、初めての経験ということでもないと思います。 普段との違いといえば、まず1つは、職員総出で、かつ、近い距離(ある意味「密」ですが、職員は 勿論マスク着用です)で、それぞれの利用者さんとのやりとりやコミュニケーションが普段より数倍 濃密だったこと。 そして、2つ目は、職員も一緒に楽しんでいたこと。いわば、支援する側、される側、という普段の 立場を超越した時空間が、おのずと形成されたこと。 こういった雰囲気が、利用者さんの多くに、いつも以上の笑顔や表情を生み出したのかな、と思 います。
その意味で、今回の「雨天中止」は、「瓢箪から駒」なのか、「怪我の功名」なのか、「天の恵み」な のか、表現はどうあれ、私たちにも新たな気付きや発見をもたらしてくれたのは事実でしょう。 今後は、ご家族を招いたイベントでも、こういった雰囲気を共有できれば、と思います。 各企画の模様と利用者さんの笑顔満載の写真は、「活動の様子」コーナーに順次アップしていき ますので、御覧ください。
業務執行理事 國分 隆之