愛の森コラム
2021年05月16日(日)

新型コロナワクチンの状況について

 令和3年5月1日(土)

 

 

医療従事者、高齢者へのワクチン接種がようやく本格化してまいりました。学園の所在する厚木市の市報によれば、5月から6月頃までは高齢者の優先接種が行われ、次いで、7月頃からその他の方々に順次接種が行われていくようです。

 学園のような知的障害者支援施設の利用者さんに関する取扱いは、現時点では正式には行政よりの連絡はありません。その意味で、まだ未確定要素が多いですが、報道や厚生労働省HPなども含めた情報を踏まえ、課題を簡単に整理してみました。

 

1 (福)愛の森の利用者さん【=療育手帳保持者】は、全員優先接種対象となる方向か?

 (1) 現在国が整理している枠組みでは、高齢者に次ぐ優先接種対象は、65歳未満で一定の基礎疾患を有する方々(以下「有基礎疾患者」)です。

 (2) 国が定める「有基礎疾患者」の範囲には様々なものがありますが、厚生労働省から都道府県等への通知などを拝見すると、療育手帳をお持ちの方々は、「有基礎疾患者」の範囲に含める、という解釈になっているようです。

 (3) (2)のような運用で神奈川県内の接種も行われるとすれば、(福)愛の森の利用者さんについては、今夏以降、比較的早い時期での接種が期待できるかもしれません。

 

2 「愛の森学園」で接種が行われるかどうか?、が1つのポイント

 (1) 特別養護老人ホームなど、一定数の優先接種対象者がおられる施設については、接種チーム【市役所が医師会などと協力しつつ組織するお医者さん、看護師さんなどのチーム】が施設に出向いて接種を行うことが、効率的と考えられているようです。

 (2) ただし、そのためには、ワクチンの包装単位、接種スペースその他の体制確保などの観点から対応できる場所が選ばれる必要がありますので、まだ、「愛の森学園」が接種場所になるかどうかは全く不明ですが、先日、厚木市より、

  ① 施設での接種を希望するか、

  ② 利用者や職員の人数はどれくらいか、といった調査がありました。

 (3) 愛の森学園で接種を行うとなった場合には、

  ① 入所以外の利用者さんも、希望に応じ、対象としてもらえるか、

  ② 住民票が厚木市外にある利用者さんも、希望すれば対象としてもらえるか、

  ③ 利用者さんご本人に代わって接種の同意をご家族等に行っていただくための手続きをどのように進めるか、といったことが課題になってくると考えています。

 

⇒ 学園としては、幅広く情報を集め、行政とも協力しつつ、利用者さんへの接種が円滑に進むよう、できる限りの対応をしてまいりたいと思います。

 

業務執行理事 國分 隆之

2021/05/16 21:23 | 広報委員会

2021年05月04日(火)

自粛が萎縮にならないよう、留意しつつ…

令和3年5月1日(土)

 

 

 インターネットの検索サイトに「単語」を入れると、その単語を含む熟語やフレーズが、複数リストアップされます。今話題のことば、ということでしょう。試みに「自粛」を検索したところ、「自粛警察」と「自粛疲れ」が上位に表示され、納得はするものの、すっきりはしません。

 そんな中、3度目の緊急事態宣言が東京と関西3府県に出され、ここ厚木市も、4月28日(水)から5月11日(火)までの間、まん延防止等重点措置対象地域となりました。

 「自粛」が続く世の中ですが、この1年間、私たちは、試行錯誤を重ねるなかで、「自粛のみならず工夫する!」ことを、モットーの1つとしてやってきました。利用者さんとご家族が楽しみにされている日帰り旅行は、移動手段・目的地の工夫をしながら概ね実施しましたし、日々の日課も、形を少しずつ変えつつ、極力、普段通りの生活を提供できるよう、できる限りの工夫を心がけてまいりました。

 ワクチンが全国民に行き渡るには、1年程度かかると言われています。

 「漠然とした自粛」は、「萎縮」に繋がります。様々な変異株が出てきているなかでの長期戦、感染防御への、今まで以上の意識と行動徹底を前提としたうえで、「利用者さんのQOLの維持向上」という明確な目的意識のもと、可能な限りの創意と工夫を重ねたいと思います。

 引き続きのご指導・ご支援、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

業務執行理事 國分 隆之


 

2021/05/04 12:56 | 広報委員会